2022.6・19行動報告

戦争させない! 9条壊すな!

6・19 岐阜総がかり行動 -第23弾-

 

 お礼とご報告

                                        2022年6月20日

 

戦争をさせない・9条を壊すな!岐阜総がかり行動実行委員会

 

 戦争ムードが蔓延し始め、憲法が危ない」、そんな切羽詰まったムードを吹き飛ばし、参院選の結果にもつなごうという熱い思いの集会&デモ。120人に集まってもらえ、平和憲法にかける「ほとばしる思い」のアクションになりました。

ご参加の皆さんに感謝を申し上げ、報告の記といたします。 

 

 参院選直前ゆえに、憲法を守り抜こうと願う野党が軒並み登壇してアピールするシーンとなるべきだったのですが、そうはいかない政界事情。ならば「市民の側から、平和憲法の大切さを再確認し合う大衆行動の場にしよう」となりました。

 

 それを反映したのが、集会冒頭の憲法前文と9条の朗読でした。

 「劇団風の子中部」の田島千穂さんが、緑陰を増す清水緑地公園の木々にこだまするように篠笛を吹いて登場。澄み渡るような声で条文を読み聞かせてくれました。背後の宣伝カーの上部からは、大書した文面が垂らされ、インパクトあふれるアピールとなりました。


 続いては、集会を構成する3団体の代表が相次いで登壇。

 

 「もう黙っとれんアクション実行委員会」の呼びかけ人の高橋恒美さん(フリージャーナリスト)は、映画監督・伊丹万作さんが戦後、残した言葉「騙される側の責任」を引用して、私たちが今、肝に命ずべきことを取り上げました。

それは、戦争は騙す側だけでは起きない。騙される側の国民がいて、戦争は起きた。その反省なくして本当の反省にはならないし、本当の反省がなければ「再び同じ失敗を繰り返すことになるだろう」と指摘していたこと。そして今「私たちは、同じような立場の置かれてはいないか」と警鐘を鳴らしました。

 

 「戦争をさせない1000人委員会岐阜県実行委員会」事務局の浅野専市さんは「自公政権はウクライナ戦争を口実に、専守防衛を骨抜きにした軍備増強に乗り出してきた。戦争による平和などは存在しない。参院選に勝利しましょう」と強調。

 

 「憲法9条を守る岐阜県共同センター」代表の近藤真さん(岐阜大名誉教授)は「敵基地反撃能力と称して先制攻撃の必要などを説く政権だが、ミサイルは場所不明の潜水艦から撃ち出される。それに、アメリカが日本を助けてくれるなんてのはウソ」と述べ、核兵器禁止条約締結国際会議に岐阜から駆けつけた被団協事務局長の木戸季市さんを引き合いに、平和のあり方はこうあるべきと訴えました。


 雨天を予想して、ボード100枚をラミネート加工して準備しましたが、その必要も無く、そのボードを使って、いっせい「ボード掲示」で、参加者の心を一つにしました。 

 

 集会は「集会アピール」(下に掲載)を採択後、デモ行進に出発。

 


 突然の猛暑と闘いながらの、いつも通りの長良橋通りを進む道行きとなりました。宣伝カーからは、「アナウンス」「シュプレヒコール」に追加して、音曲化した憲法条文CDを流す試みもされ、沿道の注意を引きました。

 

 多数を占めた高齢参加者でしたが、足腰と相談しながらの頑張りで、パフォーマンスをやりとげました。

 

 会場でのカンパ呼びかけに、普段以上に多くが集まりました(ボード1枚100円の一部収益を含む)。

 深謝。

 


6.19岐阜総がかり行動 集会アピール

 

今こそ平和的生存権の確立を! 憲法改悪を許さない!

 

ウクライナ戦争の現実は、軍事力拡大と軍事同盟強化で紛争を「解決」しようとしてならないこと、「抑止力」という名の「武力による威嚇」は、戦争を誘発することを、はっきりと示しました。私たちは何よりも一刻も早い停戦を望みます。

 

近年、日本では「安全保障」を、「軍事力」と同義にすることが当たり前になっています。しかし安全保障の対象は、政権でも国家でもなく、何よりも人間であるべきです。

日本国憲法は前文で「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利」とうたっています。

 

日米首脳会談で、バイデン米大統領は「台湾有事への軍事関与」を明言し、岸田首相は「反撃能力(敵基地攻撃能力)を含めあらゆる選択肢を排除しない」と発言しました。両首脳は「抑止力、対処力の強化」も宣言しました。日米が、中国を仮想敵国として、軍事力行使、即ち戦争への準備を行うこと、日本がその先兵を担うことを国際社会に宣言してしまったのです。

 自衛隊は南西諸島のミサイル要塞化を進め、中国本土にも届くミサイル配備の計画も進行しています。中国との戦争を想定する日米共同訓練が繰り返されています。さらに自民党や維新の会などは、「核共有」などと言い出して核兵器保有の野望を露わにしています。

これらのことは、東アジアの緊張を格段に高めてしまいます。

 

収入が増えない、むしろ減っている中での最近の急激な物価上昇で、私たちの生活が苦しくなっています。他方、自民党の「骨太方針」では、すでに6兆円を超えている軍事費を、さらに2倍に増やすとしていています。暮らしを圧迫し、人びとを戦争へと駆り立てする、こんな政治を許していくわけにはいきません。

 

私たち日本の市民の責務は、日本国憲法の平和主義を世界に押し広げていくことです。

まずは日本政府には9条を守らせていくこと、そして平和的生存権の理念を実現していくことです。

コロナ禍で苦しむ人びとの暮らしの補償を! 30年間も上がらない賃金を真っ当な水準に上げることを! 子育てや教育に不安を抱かなくて済む公的支援の確立を!

今こそ、自由と平和を基調とする憲法の真髄を守り、実現しようではありませんか。

そのためにも、目前の参院選で、しっかりと私たちの代表者を選びましょう。

 武力で平和はつくれない。9条壊すな!戦争させない!憲法改悪反対!

  

    2022619日  

 

 

岐阜総がかり行動-23- 参加者一同