2022.12・18半田滋さん講演会 報告

12・18 岐阜総がかり講演会

「台湾有事」と南西諸島 ~今こそ憲法9条~

 

 お礼とご報告

                                        2022年12月19日

 

 戦争をさせない・9条を壊すな!岐阜総がかり行動実行委員会

 

 中心部をはずれた場所にある会場、外では小雪が舞う天候という条件の悪さにもかかわらず160人以上の参加を数えました。ご参加下さった皆さまに、厚くお礼を申し上げます。

 前々日、「安保3文書」を閣議決定する岸田政権の横暴さもあって、危機感を感じた方々が足を運んで下さったのだと思います。

 庶民目線で、日本の防衛問題を解説できる希有な存在の半田滋さん(防衛ジャーナリスト)。濃密な内容は私たちの期待に120%応えてくれました。

 

講演会は、青木眞理さんの司会で進行。

  まず「岐阜総がかり行動実行委員会」の高橋恒美代表代行が開会挨拶。「参院選後には軍拡、改憲が社会的争点になる」と、半田さんをお招きするに至った動機を紹介しました。

 

 そして半田さんの講演がスタート。

 前半は新たな「安保3文書」が閣議だけで決めるという暴挙について。「敵基地攻撃能力の保有」は、専守防衛を大きく踏み越える戦争行為だとし、「国を守る」どころか日本を壊滅させる危険なものだ、と力説されました。  


 今回の防衛費増強は「国を守るよりも、アメリカ製兵器を爆買いした失政を覆い隠すことに起因している」とし、新たに出てきた軍拡増税も、ガラクタ兵器購入のツケが回ってきたと考えるべき、と指摘されました。

 

 後半は、今回の演題に関する「台湾有事と南西諸島」に重点を置いたお話。四方海に囲まれた島々は、中国に対して弧を描くように敷かれた防衛網で、有事には戦禍から逃げようもない。その島々を踏み台に、対中国作戦を自衛隊に担わせようとしている、と解説。

 半田さんは最後、5項目にわたって話を集約。その中でも大きな柱は「平和と安定は、外交を通じた信頼醸成でこそ成り立つ」という軍備に頼らぬ「話し合い」の大切さでした。

 とても中身が濃い講演で、90分間はあっという間に過ぎてしまいました。

 

 その後、若干の質疑応答。

 

 講演を聴き終え、参加者が考えたのは、米国の言うなりの政権を変え、米中に戦争回避を訴えることのできる政府を、私たち自身の手で作っていかねばならない、という思いでした。また憲法9条を活かす外交努力こそが大事だと痛感されました。

 

 会場後方に置かれた半田さんの書籍は、すぐに完売してしまいました。 

 閉会後のカンパ要請にも多くの方が応じて下さいました。ありがとうございました。

 

 平和フォーラム(中央)のほうから1000人委員会岐阜の取り組みへの援助としての資金提供もありました。また、”いつものスタッフ” 以外にも、会場確保や資料印刷、物品の準備、当日の会場設営など、多くの方々に「汗をかいて」頂きました。

 

 この講演会の成功に向けてご協力下さった皆さまに、あらためて心よりお礼申し上げます。