2021.12・19行動報告

憲法が危ない! 

戦争する国にするな  命と暮らしを守ろう

 

12・19 岐阜総がかり行動 -第22弾-

 

 お礼とご報告

                                        2021年12月20日

戦争をさせない・9条を壊すな!岐阜総がかり行動実行委員会

 

 前日、岐阜市で「初雪」を観測。そんな厳しい天気に見舞われましたが、150人の参加がありました。会場はJR岐阜駅南の清水緑地地公園。

 代表の河合良房弁護士の急逝を受けての集会&デモということで、悲しみと同時に、河合さんの「遺志を受け継がねば」という緊張したムードに包まれました。

 

 オープニングは、過去にも出演願った杉山三四郎さんがギターの弾き語りで、人権と平和に関するマイソングなど3曲を披露。経営する書店や他の催しでも歌うという大忙しのこの日。「出演料はカンパします」と運動に協力してもらいました。三四郎さんありがとうございます。

 

 開会冒頭、河合代表の死去に全員で黙祷。司会・青木眞理さんの涙ながらの報告に、会場はしばし沈痛な静けさが支配しました。

 


 主催者挨拶は副代表・高橋恒美が務めました。

 「本日の大会テーマ『憲法が危ない!』に代表されるように今、私たちは試練の時にあるように思います」という出だしで話はスタート。総選挙でネオ右翼の「日本維新の会」が議席を伸ばし、国会発議が可能になってしまい、来夏の参院選時に「同時に改憲国民投票をやったらどうだ」と言い出す始末。

岸田政権からは「敵基地攻撃」の言葉が出て来ていることにふれ、高橋には「真珠湾の抜き打ち攻撃が思い浮かんでしまった。時あたかも、この8日は日米開戦80周年記念日だった」と紹介。

 続けて「文献をたどると、真珠湾攻撃に国情は『やったやった』と国民は浮き立ったが、中国憎し、朝鮮半島憎しの今、日本はどこか当時と似通った雰囲気にあるのでは」と、その危険性を指摘しました。


 この日の集会は、「岐阜総がかり行動実行委員会」に名前を連ねる「もう黙っとれんアクション実行委員会」「戦争をさせない1000人委員会岐阜県実行委員会」「憲法9条を守る岐阜県共同センター」の3団体、各代表である近藤ゆり子さん、子安英俊さん、竹中美喜夫さんがこの順番でアピールしました。

 2014年6月、「もう黙っとれん1000人パレード」に、従来の組織・団体の壁を越えて1000人の市民が結集したこと、それが岐阜総がかり行動実行委員会結成の礎となったこと。河合代表が果たした役割は大きく、立憲野党と市民が連帯した『ピースハート岐阜』の結成は河合さんなくしてはなし得なかったこと、他府県の活動に学んで、もっと岐阜も頑張れること、総がかりの運動の今後に大きな期待を寄せたい、といった熱いメッセ―ジが述べられました。


 「集会アピール」は鷲見多津子さんが朗読。

 「総選挙の野党共闘は失敗した。やめたほうがよい、というキャンペーンが流されているが、私たちはきっぱり『違う』、反省するとすれば、共闘の不徹底が原因。政権を倒すには市民と野党の共闘以外にない。私たちの一層の奮起が求められる…」と始まる熱い文面が読み上げられました。(集会アピールは下に掲載)

 続いて、「憲法が危ない!」現状に照らして新しく作った「反戦平和」「憲法改悪反対!」のボードを掲げて、この言葉を会場で唱和しました。

 デモでは、新しいボードやのぼり旗、横断幕をもって、予定の金公園近くまで完歩。宣伝カーからのアナウンス「憲法壊すな 平和が大事」「憲法無視する 政治はやめろ」「岐阜の参院選 野党は共闘」などに合わせ、力強いシュプレヒコールを歳末の街に響かせました。


 集会・デモに参加して下さった皆さま、カンパを寄せて下さった皆さま、ありがとうございました。


12・19 岐阜総がかり集会アピール

 

憲法改悪を許さない!市民と野党の共闘で参院選を闘い抜こう!

 

 「総選挙」の数の上の結果をもって、「野党共闘は失敗だ。やめたほうが良い」というキャンペーンが流されています。私たちはきっぱりと「違う!」と言います。野党が候補者を一本化し、かつ市民が積極的に動いた選挙区では、接戦を制して勝利しました。大物自民党政治家を落選させた選挙区もあります。小選挙区制では、誤った政治を進める政権に迫り、倒すには、野党は共闘して対峙するしかありません。反省するとすれば、野党共闘の不徹底さ、市民と野党の共闘の不十分さです。参院選の1人区である岐阜での野党共闘に向けて、私たち市民の一層の奮起が迫られています。

 

 岸田首相は、やはり「安倍の傀儡(かいらい)」でしかないことが明らかになりました。これまでの政権の腐敗にフタをする一方、「維新」勢力に煽られつつ、憲法改定に前のめりになっています。

教育無償化?参議院の合区解消?法律の範囲内でできます。

 新型コロナ対策のために緊急事態条項が要るなどというのは、安倍・菅政権のコロナ対策の重ね重ねの失敗の責任をすり替える妄言でしかありません。

憲法9条に自衛隊を明記する、というに至っては、違憲立法である戦争法とその下で進行する軍事拡大路線に文句を言わせない、まさに戦争への道を突き進むという宣言に他なりません。

 

 意図的に「台湾有事」論が流され、敵基地攻撃能力を保有するだの、軍事費をGDP2%まで増やすなどの議論が横行しています。臨時国会に出された補正予算では「防衛費」を7700億円も計上しています。来年度の本予算と合わせると、確実に6兆円を超える空前の規模となります。

 他方、政府が繰り出すさまざまな場当たり的な給付は、朝令暮改で自治体と市民を混乱させています。新型コロナで疲弊した市民の暮らしを真に立て直す施策とは、ほど遠いものです。浮き彫りになった医療体制の脆弱さを克服する道筋も、弱者に配慮する福祉への目配りも見えてきません。このままでは私たちの命と暮らしは脅かされ続けます。

 

 軍事的緊張を煽るのではなく、平和をつくる外交を。

 軍事費を増大させるのではなく、市民の命と暮らしのための予算を。

 市民監視と統制を強めるのではなく、憲法に保障された自由と権利が守られる政治を!

 憲法破壊を阻止するための署名活動が始まっています。「憲法改悪を許さない全国署名」です。私たも、これに呼応してしっかり取り組みましょう。

 

 12月2日、河合良房弁護士が逝去されました。河合弁護士は、平和・自由・いのちを守るために闘い抜き、岐阜での市民と野党共闘の要としての岐阜総がかり行動実行委員会を立ち上げ、代表を担って来られました。

 私たちは河合代表の遺志を継ぎ、憲法改悪を許さず、来年夏の参議院選挙での市民と野党の共闘の推進力となって闘う決意を表明します。

 

          2021年12月19日

 

憲法が危ない! 戦争する国にするな 命と暮らしを守ろう

12・19 岐阜総がかり行動 参加者一同